第三章   恐い「冷え」から身体を守る 自分でできる健康法
          --- もっと若く、美しく!  気力と鋭い頭脳を得る方法 ---
  
 (1) 若さを保つには、この徹底的な「冷え」対策を!

 すべてが硬くなる「老化」も「冷え」の兆候だ

 博多の聖福寺(しょうふくじ)の住職だった仙崖(せんがい)和尚(1750年~1837年)作の「老人六歌仙」では、以下のように生理的、心理的、社会的な「老い」の兆候を簡単に表現しています。

 ➀ シワがよる、ホクロができる、腰が曲がる、頭がはげる、髪が白くなる。
 ➁ 手はふるえ、足はよろめく、歯は抜ける、耳は聞こえず、目はうとくなる。
 ➂ 身に添うは頭巾襟巻き、杖眼鏡、たんぽ温石(おんじゃく)(暖めたい石を抱えて暖を取るもの。「湯たんぽ」と同じ「たんぽ」)
 ➃ くどくなる、気短になる、グチになる、出しゃばりたがる、世話焼きたがる。
 ➄ 聞きたがる、死にともがなる(死にたがる)、淋しがる、心ひがむ、欲深くなる。
 ➅ またしても、同じ話に、孫ほめる、達者自慢に、人はいやがる。

 老化現象を現代医学の面からもう少し具体的に見ていくと、次のようになります。 自分に思い当たる症状をチェックして老化度の確認をしてみてはいかがでしょうか。

老化度チェック表
                                       プリントはこちら

[1]筋肉の衰え症状 [5]視覚・聴覚の衰えの症状
重いものを持ちたくない/持てない 18 新聞の字が読みづらい
□  階段や坂を上がるのがつらい 19 人の声や電話の声が聞きづらい
ものにつまずきやすい       
無理がきかない [6]歯の症状
無理をすると翌日、翌々日までつらい 20 歯や歯肉に湯や水がしみる
      21 歯ぐきから出血
[2]脳動脈硬化症の症状 22 歯がぐらつく、歯が抜ける
ときどき頭がふらつく      
物忘れがひどい [7]胃腸の症状
熟睡できない 23 食欲がないが食べようとすれば食べられる
□  喜怒哀楽が激しい 24 便が細くなる、または出づらい(便秘)
10 スムーズに話せない 25 すぐお腹が張ってくる
           
[3]心臓の冠動脈硬化症の症状 [8]泌尿器の症状
11 ドキドキや息切れがひどくなる 26 頻尿になり、しかも尿の勢いがない
12 脈が乱れる 27 就寝後、トイレに3回以上行く
13 よく胸が痛くなる 28 くしゃみや咳、または、急いだときにも尿がもれる
           
[4]皮膚の症状 [9]足腰の弱り
14 シミやシワが増える 29 手足がしびれる
15 白髪または抜け毛が目立つ 30 腰痛がある
16 紫斑(皮膚の下に出血で現れる紫色の斑紋) 31 膝やひじが痛む
17 皮膚が乾燥し、冬になるとかゆい 32 足がむくむ
           

 いかがでしょうか? 
 チェックした箇所が

     5項目以下・・・・・・・・・・ まだまだ若い
     6~10項目・・・・・・・・・ 老化がすぐ近くまで来ている
     11~15項目・・・・・・・  老化が始まっている
     16~20項目・・・・・・・  老化している
     20項目以上・・・・・・・  老化が進んでいる

 このように判断してもいいでしょう。

 先に仙崖和尚の文をあげましたが、一方フランス系アメリカ人で詩人のサミュエル・ウルマンが、水堅に80歳の誕生日を記念してつくった詩もあまりにも有名です。
 かの「老兵は消え去るのみ」のマッカーサー元帥が座右の銘としていたといわれるものです。

   若さとは人生のひと時をいうのではない、
   それは心の状態をいうのだ。
   たくましい意志、優れた想像力、炎ゆる情熱、
   怯懦(きょうだ)(臆病で気の弱いこと)を乗り越える勇猛心、
   安逸(あんいつ)を振り切って、冒険に立ち向かう意欲、
   こういう心の状態をいうのだ。

   人は新年とともに若く、疑念とともに老いる。
   人は自信とともに若く、恐怖とともに老いる。
   人は希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる。


 仙崖和尚は、老化現象について、避けられないものとして冷静な受け止め方をしていますが、一方のウルマンは精神の状態や情熱が老いを防ぐのだということを強調しています。
 確かにウルマンの主張にも一理あります。
 年配の人に共通することは、新しいことを始めようという情熱の欠如であり、また身体的には皮膚や筋肉、血管が硬くなるなど各臓器が柔軟性を失い、全体的な動作、身のこなしが硬くなることです。

 先にも述べたように、水を冷やせば硬く氷になり、手を寒いところにかざせば、かじかむというように、硬いということは「冷え」の一現象なのです。
 つまり、年をとると身体的にも体温が下がり、体細胞の代謝が下がって老廃物が細胞・組織・臓器に沈着し、体全体が硬くなっていくわけです。
 レーガン元大統領が告白したアルツハイマー病も、アミロイドというタンパク質が脳細胞に沈着する病気です。

 情熱がなくなるということは、精神も「冷える」ということです。


 人は血管とともに老いる

 よって、老化も「冷え」の兆候と見てもいいでしょう。
 クルジア共和国のコーカサス地方で「センテナリアン」(百歳長寿者)が長寿の秘訣を語っています。

 ➀ 「麻から晩までよく働くことだね」
 ➁ 「毎日、大いに歌いまくることさ」(63歳から106歳までの高齢者たちで合唱団を作っている)
 ➂ 「隣の家にいって談笑することだよ」
 ④ 「結婚式に出かけ、うんと飲み、踊り、歌い、そして大いに笑うことだろうね」
 ➄ 「高い山に登って狩猟するのも楽しいことだよ」

と「センテナリアン」たちは語ります。 労働する、歌う、談笑する、アルコールを飲む、踊る、高山に登るという行為はすべて身体を温めるという福次効果があります。 ここの人たちの健康の秘訣は、身体を温めることにあります。

 ほかに老化予防で大切なのは「人は血管とともに老いる」という言葉があるように、動脈硬化の予防をすることです。


 ヘソより下の弱りは重大事

 
漢方医学的に「老化」を考えてみると、新しい発見ができます。
 老人とは、赤ちゃん(陽性)から死(極陰性)へ移行してゆく生命現象の最終段階です。 したがって陰性であることは論を待ちません。 陰性の色である「白色」に髪が変化する、一段と寒がるようになることからしても陰性体質であることは明らかです。
 このように老化とは陰性体質が強くなることなので、これまで述べた陽性食を中心に食べる。 つまり陽性食をよく煮て食べることが、消化力が弱ってきている胃腸にとっても最適でしょう。

 年をとるもうひとつの特徴として、下半身の弱りがあげられます。 つまり、足腰や膝の痛み、しびれ、硬直、むくみ、小便の勢いがない、頻尿、夜間頻尿、インポテンツなど下半身の症状が出てきます。 人間は足から弱るといわれるゆえんでもあります。

 人間を木にたとえると、ヘソから下は「根」にあたります。
 根は木を支え、水分や栄養分を吸収し、木の生命の新陳代謝の中心をなしています。
 よって、人間も下半身が弱ると、生命現象の中心である水の代謝(効率よい排尿や体内の水の交換を行うなど)が弱まり、口が渇いたり排尿が悪くなったりするのです。
 そして皮膚に十分な水分が行き届かないため、空気が乾燥する冬には、皮膚の乾燥とかゆみを訴える人が多いようです。

 また、足腰が弱ると目も弱くなるというのも、人体老化の過程の常識のようです。
 つまり、足腰の力と目の力は比例するのです

 老人に限らず「ヘソより下の弱り」は腎臓病の人にもいえることなのです。 むしろ、ヘソから下の弱りがあるからこそ、ヘソから下に位置してる腎臓の動きも低下すると考えてもいいでしょう。
 よって、老人や腎臓病の人は、ヘソの上下を手指で圧迫した時には、へその下の腹筋の力(腹力)が明らかに弱い現象(臍下不仁(せいかふじん)という)があり、お腹を縦に走っている腹直筋が緊張している現象(小腹拘急(しょうふくこうきゅう))も見られます。
 これは足腰の弱りをお腹の筋肉が頑張って引き上げようとしている姿なのです。


 「相似(そうじ)の理論」を覚えておこう

 赤黒い顔をした陽性体質の人には青い野菜、酢のもの、果物、牛乳などの青色や白い食べ物を、貧血など青白い顔をした人には赤い色をしたニンジンなどを食べるようにすればいい、という考え方を述べてきました。 これらは「相似の理論」といわれます。 つまり、「身体の中の欠陥・欠点の部分をそれと煮たもので補ってやる」という理論です。 よって、腰から下が弱った人、腰から下の臓器が病気の人は、人間の下半身に当たる植物の「根」、つまりニンジン、ゴボウ、レンコン、ネギ、タマネギ、ヤマイモなどを食べればいいわけです。 しかも、よく煮たり、炒めたりするなど熱を加えて、十分に陽性に添加させることが大切です。

 老人性腰痛、ぎっくり腰、腎炎、ぼうこう炎、腎臓結石、糖尿病、インポテンツ、夜尿症、産後の尿閉、脚気(かっけ)、婦人病の帯下(おりもの)など、下半身の病気に使われる八味地黄丸(はちみじおうがん)という漢方薬は、八種類の生薬でできています。
そのうち、地黄((じおう)アカヤジオウの根)、山薬((さんやく)ヤマイモの根)、沢瀉((たくしゃ)サジオモダカの塊茎)、牡丹皮((ぼたんひ)ボタンの根皮)、附子((ぶし)トリカブトの塊根)の5種類は「根」から取った生薬なのです。
 この薬にも「相似の理論」が見事に生きています。

 クリニックの年配の患者さんは、この八味地黄丸を使っていますが、ここに挙げた症状以外にも、白内障が改善した例、杖がいらなくなった人、胃腸の働きがよくなって元気が出た人など、その効能の素晴らしさは枚挙にいとまがありません。


 その他にも、老化を予防し、若さをよみがえらせる食べ物や栄養素として、次のようなものがあげられます。

朝鮮人参
 昔から不老長寿の万能薬として重宝がられてきましたが、これは「冷え」を改善し、血行をよくする作用があるうえに、含有成分のサポニンなどが動脈硬化を予防してくれる作用があるからだとされています。
 
ニンニク
 含有成分として、スコルヂニン、アリシン、アイリン、各種ビタミン、果糖などが知られています。
 アリシン、アイリンは性ホルモンの生成を促し、若さを保つ働きがあります。 また、スコルヂニンは強壮作用があります。 その墓、消化機能を促進し、ばんぴを改善し、血行をよくするという点で「冷え」の解消に役立ちます。 これらの動脈硬化を予防するなどの総合作用で、不老長寿の食べ物として用いられています。
 
ビタミンE
 冷え性を改善し、男性、女性ホルモン分泌を促します。 血行をよくして動脈硬化を予防するだけでなく、過酸化脂質の生成を抑えて細胞の若さを保つ作用があります。
 
ビタミンB群(B1、B2、ニコチン酸、B6、パントテン酸、B12
 ビタミンB1が極端に不足すると、コルサコフ症候群という病気になります。 これは極端な例ですが、記憶がなくなり、時間、場所の観念もなくなるという恐ろしい病気です。 ビタミンB1は脳の疲労回復、脳の若さを保つためになくてはならないビタミンです。
    
黒ゴマ、黒豆、おせち料理
   正月料理は、年の初めのめでたさと、一年の健康を願うためにつくられる料理であり、実際に不老長寿の食べ物がさろっています。 黒豆、コブ、ゴボウ、黒ゴマなど色の濃い食べ物や、ハス(根菜)、カズノコ(魚卵)などは、すべて身体を温める陽性食品です。 ひとつひとつを見ていきましょう。
   
 
● 黒豆は、ビタミン、ミネラルをバランスよく存分に含む健康長寿食です。
 ● 昆布巻きのコブは、ヨードを多く含み、若返りの効果が絶大です。
 ● カズノコは、ニシンの卵で生殖ホルモンを含んでいる強制財です。
 ● ナマスは、ダイコンとニンジンという精をつける双璧の野菜からできており、
    若返りビタミンのA・Cを十分含んでいます。
 ● ハスは、滋養強壮、増血作用があります。
 ● ゴボウは、体内の解毒作用と強精作用が強い根菜です。
 ● 黒ゴマは、不老長寿の食べ物として有名です。
    おせち料理のときだけでなく、毎日ご飯に黒ゴマ塩
    (ゴマ9対自然塩1を炒った物)を振りかけて食べるとよいでしょう。


 いつもどこか体調の悪い人はこうすればいい

 クリニックに浅草から通ってくるおばあさんがいます。 93歳になりますが、上品な色白の丸顔でシワもほとんどなく、目もパッチリと愛らしいため、とてもその年齢には見えません。
 「お元気の秘訣は?若さの秘訣は何ですか?」とお聞きしても、
 「別に何もありませんが・・」と答えられるだけです。
 よくよく伺ってみると、日本舞踊の先生を今でもやっており、ご自宅のお弟子さんを呼んで、週に2~3回稽古をしているとのことです。 老いても人とのつながりを持ち、社会的な活動をすることが若さの秘訣の一因でしょうが、医学的にいうと「日本舞踊」そのものに原因を求めることができそうです。

  日本舞踊は、下肢の筋肉、とくにふくらはぎの筋肉を十二分に使いながら踊ります。 このふくらはぎの筋肉をはじめ、お尻の筋肉である臀筋(でんきん)、背中の筋肉(固有背筋(こゆうはいきん))、咀嚼((そしゃく)食べものをよく噛み砕くこと)に必要な筋肉は「抗重力筋」といわれ、身体を支えている筋肉、つまり重力に対抗しながら働いている筋肉です。 こうした「抗重力筋」が十分に鍛えられると脳へ覚醒信号(かくせいしんごう)が送られ、いつまでも若々しい心身を保てることがわかっています。

 逆に、これら「抗重力筋」を使わなくなると、老化が急速にすすんでいくのです。

  人が寝たきり(固有背筋、臀筋を使わなくなる状態)になると急に老化がすすみ、食べ物を咀嚼できない状態(あごの筋肉を動かさない状態)になると一気にボケが進みます。

 日本舞踊を続けている方々は下肢の筋肉が、また禅宗のお坊さんのように正座を長時間する方々は臀筋と固有背筋が、そして食べ物をよく噛んで食べる人たちはあごの咀嚼筋がそれぞれ鍛えられ、脳への覚醒信号がよく送られるため、いつまでも若さが保たれるわけです。

 それゆえ、姿勢を正しくして固有背筋を鍛えること、よく歩くことなども若さを保つ大切な条件といえましょう。

 (2) 身体の中からもっと美しくなるための「冷え」解消法

 美人を見たらなぜバセドウ病を疑うのか

 「若々しく、美しくなる」には、まず第一に美しい皮膚をつくることです。
 健康的な皮膚の自然の美しさをつくり出すことに尽きると思われます。
  具体的に美しい肌の条件とは
   ➀ 皮膚の血色が良い
   ➁ 皮膚のツヤがあり、表面に滑らかさと潤いがある
   ➂ 皮膚が柔らかで、かつ弾力性がある
   ④ シミ、ソバカス、シワなどがない
  などがあげられましょう。

 肌が柔らかでキメが細かく、目が潤んだ感じの人は、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)と思えと指導されます。
 甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、身体の新陳代謝(食べ物を食べ、吸収し、身体で利用して排泄するまでの過程)をよくする作用があります。 このホルモンが出すぎると、新陳代謝がよくなりすぎるために、いくら食べてもお腹がすく、体重が減る、発熱、発汗する、手が震える、眠れない、イライラするなどの症状が出現し、最終的には眼が飛び出てくるという病気です。
 このバセドウ病の初期は、眼もパッチリと大きく潤い、肌はしっとりと柔らかいという、いわゆる美人の条件にかなった状態になっているのです。


 シミ、ソバカス、皮膚の荒れは血行障害が原因

 風呂上りやサウナ入浴の後、激しい運動や山登りを長時間した後は、汗をたくさんかき、血色がよく、柔らかい肌の、いわゆるサッパリとした顔色になります。
 こうした例からわかるように、皮膚への血行がよく、酸素と栄養の供給が十分で温かく、また、皮膚でできた老廃物・代謝産物が皮膚に沈着することなく、肝臓や腎臓に運ばれていくと、皮膚は若々しく保たれるわけです。
 逆に、冷え性で皮膚への血行や栄養と酸素の供給も悪く、皮膚の老廃物・代謝産物がその場で沈着すると、シミ、ソバカス、皮膚のあれ、老化の原因になるわけです。

 こう考えてくると、体温(熱)が高く、血行がいいと肌を若返らせることが出来ることがわかります。 スポーツ選手の肌が若々しい潤いを持っているのを見ても、納得がいくでしょう。
 そのほか、肌を若々しく保つ方法をいくつかご紹介しましょう。

 ➀ 食べ物をよくかむこと = 顔面も温まる
  よくかむと唾液腺からパロチンというホルモンが分泌されて老化を防ぎます。 また、かむことであごの筋肉を使うため、顔面の皮膚への血行もよくなり、顔面が温まってくるのです。

 ➁ よく歩くこと = 皮膚の細胞が若くなる
  よく歩くと血行がよくなり、身体全体の新陳代謝をよくして、身体全体を温め、皮膚の細胞も若さを保ちます。

 ➂ 少食にし、ビタミンEや亜鉛の多い食べものを摂ること = 血行をよくする
  過食をすると必ず多くの老廃物が身体内に生じ、それが皮膚や内臓の諸器官に珍炊くして老化を促進します。 「人は血管とともに老いる」といわれます」が、「人」を「皮膚」に置き換えてもいいわけです。
  コレステロールを多く含む高脂肪食品は避け、ビタミンEを含む胚芽(はいが)、大豆油、それにEPA(エイコサペンタンエン酸 = 血行をよくして動脈硬化を予防する善玉コレステロールを増やす働きがある)の豊富な魚など、血行をよくする食べ物を摂ると、当然、身体も温まってくるわけです。
 また、亜鉛が不足すると皮膚病になりやすいのですが、亜鉛は別名「セックス・ミネラル」ともいわれ、不足すると老化の一因にもなります。
 
カキ(牡蠣)、ゴマ、きなこなど亜鉛の多い食べ物を摂ることも大切です。

 ④ 便秘をしないこと = 腸内を腐敗させない
  ノーベル賞を受賞したロシアの医学者メチニコフが「腸内の腐敗が老化の原因である」と喝破(かっぱ)していますが、便秘こそ腸内を腐敗させる元凶です。
 海藻、豆類、イモ、大豆、コンニャク、などの食物繊維を多く含む食べ物を十分に食べると、腸内にビフィズス菌や乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)などの善玉菌が増殖し、腸が浄化され、よい便通がつきます。 便秘をすると吹き出物ができたり、肌荒れがしたりしますが、便秘が治ると肌もきれいになることを経験された方も多いでしょう。
 かの有名なクレオパトラも、その美貌を保つ方法として、緩下剤(かんげざい)であるセンナを毎日服用していたそうです。

 ➄ ストレスをためないようにする = 
血管を縮ませない
  ストレスがかかると血管が縮み血行が悪くなるため、体温も低くなり身体が冷えて皮膚の老化も進みます。
  怒り、悲しみ、ねたみ、恨みなどの「負の心」はストレスをつくり、老化を促進してしまいます。
  逆に、喜び、楽しさ、人のために役立つことなどの「プラスの心」は、血行をよくして身体を温め、若さを保ちます。

 ➅ いつまでも「生涯現役」のつもりで仕事に励む = 
頭を使わないことが心身の老化をうながす

 ➆ 入浴、温冷浴、サウナ、皮膚のマッサージなどで身体を温めること = 全身及び皮膚の血行をよくする

 ➇ 漢方薬が著効を奏することがある = 
体表の血行をよくする効果
 
 女性の瘀血((おけつ)血の道症)の薬として有名な桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は全身、とくに体表の血行をよくし、ニキビ、シミ、ソバカスなどに用いて奏功  する美肌薬です。 ハトムギ(薏苡仁(よくいじん))と併用すると効果が倍増します。

 ➈ 色彩的若返り = 
血行もよくなる着こなし術
 
 欧米の女性には、年をとっても派手な服装に真っ赤な口紅をつけ、髪は紫色に染めてピンクのマニキュアまでしている人が多く見かけられます。
  こうした赤やピンクなど、明るい色のものを身につけると若々しい気分になり、身も心も若やぐものです。
  これは、最近の色彩学分野での研究でも確かめられています。
  「赤」の服からは電磁波が出て身体を温め、血行をよくしてくれます。
  年を重ねても恥ずかしがらずに、派手に感じる色の服を着こなすように努めるといいでしょう。

 (3) 強壮・強精・スタミナをつけるための「冷え」退治法

 これが本当の「疲れ」が取れるメカニズム

 強壮・強精の反対語は「易疲労(いひろう)」、つまり疲れやすい上体、倦怠感(けんたいかん)などでしょう。
 疲れの原因を現代医学的に解釈すると
  ➀ 労働や運動など、筋肉を動かすことによって、糖分、脂肪、ビタミン、ミネラルなど、生命に必要な物質が消耗すること。
  ➁ 筋肉を動かすことによって生じる乳酸などの老廃物が、筋肉を硬化させて肩こりや疲労のもとになる。
  ➂ 筋肉の疲れや精神的負担などの生体に対する負荷が、自律神経やホルモンで微妙に調整されているホメオスタンスに乱れを生じさせる。
 などが挙げられます。
 その結果、筋肉の収縮力が低下したり、反応が鈍ったり、大脳皮質の活動性の低下の結果、怒りっぽくなったり、逆に気分が落ち込んだり、というような精神症状が出てきます。
 それゆえ、疲労を取るには当たり前ですが、睡眠や急速を十分にとることで神経、筋肉の活力を再び取り戻すことが必要です。 精神的な負担や筋肉の疲れで生じる疲労には、軽い運動で酸素を補うなどして、疲労物質である乳酸を酸化させればいいでしょう。
 また、果糖やブドウ糖などの糖分を蜂蜜や果物で補うことも必要です。
 入浴、サウナ、マッサージなどで血行をよくして、老廃物を早く排泄させることも必要です。



 「気」「血」「精」をどう充実させるか

 一方、東洋医学的には「気功」で有名な「気」の考え方があります。 強壮・強精とは「元気」なことなので、ここで「気」についても言及しておきましょう。

 「気」とは、「精神に関するすべてのエネルギー」のことで、宇宙のエネルギーと食べ物から取り入れたエネルギーの合わさったものととらえられます。
 この「気」が、全身の細胞・組織を栄養している「血」の流れの原動力と考えます。 精神的ストレスやマイナスの精神状態(気滞
(きたい))は、血の流れを悪くする(瘀血)わけです。 この気滞と瘀血と重なることが、心身の疲れに繋がるのです。

 また、「精」とは、生命を維持するのに必要な中核になる物質で、一般の栄養物質と生殖をつかさどる物質(精液など)がこれにあたります。
 この「気」と「血(血の流れ)」「精(生命力)」が十分なら、毎日元気で暮らせるというわけです。
 したがって、気、血、精を充実させることが、すなわち強壮・強精ということになります。

 地球上すべての生命のエネルギーは、太陽の光に帰結するわけなので、日光浴をする、入浴をする(特に温泉)、サウナに入るなどをして、太陽エネルギーを吸収することも強壮・強精法になります。 なぜなら、温熱のエネルギーも、基は太陽エネルギーに由来しているからです。



 発汗をうながすネギ、ニラ、ニンニクの効果

 もちろん、日ごろ口にする食べ物は一番大切です。 食べ物のエネルギーも、もともとは太陽エネルギーですから、ものを食べるということは、太陽のエネルギーを身体に取り込むということになります。

 一般に強壮・強精食品といわれるものには、
 ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギなどのアリウム族としてくくられている食べ物。
 朝鮮人参、ヤマイモ、一般のニンジン、ローヤルゼリーやハチミツ、ゴマ、ショウガ、タウリンを含む食べ物(魚介類など)。
 ウナギ、ドジョウ、オクラなどヌルヌル成分を含む食べ物。
 カキ(牡蠣)、キナコなど亜鉛を含む食べ物などがあげられます。

 ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギなどに共通するのは、食べたときにカーッと熱くなって発汗を促し、血行がよくなることです。
 とくに、ニンニクに含まれるスコルジニンは、強精・強壮作用が抜群です。
 エジプトのピラミッドの建設に当たってファラオ(王様)が奴隷たちにニンニクを食べさせたというのは有名な故事です。



 ニンジン、黒ゴマで増血すればもっと身体が温まる

 
朝鮮人参
 ウコギ科のオタネニンジンのことで、中国の古書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」の中には「ニンジンは五臓を補い、精神を安んじ、目を明らかにし・・・」とあるように、強壮・強精薬の王様として2000年もの間、漢方薬の世界に君臨しています。
 また、一般に野菜として使われるニンジンはセリ科の植物で、最近はガン予防に強力な力を発揮するカロチンを大量に含むということで注目を浴びています。昔から俗に「小人参」(朝鮮人参に準ずるもの)とも呼ばれ、「ダイコンは肺熱を清し、ニンジンは血を補う」ともいわれています。 「血を補う」とは、増血を促し、血色をよくして体力をつける、という意味です。


 
ヤマイモは 漢方の世界では山薬といわれ、滋養強壮剤として有名です。 足腰の痛み、弱り、尿の異常、インポテンツ、目の疲れ、老眼などの老化症状に対する妙薬、八味地黄丸の主成分がこの山薬です。

 
ローヤルゼリーハチミツは タンパク質、脂肪、糖分、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれるので、疲労回復、強壮作用に優れた食べ物です。特にローヤルゼリーは、女王蜂に働き蜂の40倍の寿命を与えるほどの強壮作用があります。

 
黒ゴマは 
白ゴマに比べて脂肪は少なく、鉄分やカルシウムなどのミネラルが多く含まれていますが、ほかに、セックス・ミネラルとして有名な亜鉛、マグネシウムなどのミネラル、A,B1、B2,B6などのビタミンが豊富です。 鉄分が多いため、増血作用を促進し、亜鉛で精力をアップするので、昔から強壮・強精食品の代表として重宝がられています。

 風邪をひきはじめた時には、生姜湯を熱くして飲むと即効性がありますが、
生姜は身体を温め、発汗を促し、決行を良くする作用があります。 ということは、とりもなおさず強壮・強精作用があるということです。
 生姜の辛み成分は、ジンゲロン、ショーガオールで、芳香成分はジンギベロールやセスキテルペンです。 寿司には必ず生姜が添えてありますが、ジンゲロンやショーガオールには強力な殺菌作用があり、寿司の材料である魚介類による食あたりを防ぐ意味があります。 また、寿司を食べ過ぎても、あまり胃腸を壊さないのは、ジンゲロンの健胃作用によるものと考えられます。
 ジンギベロールのほうには、発汗、解熱、去たん、消炎、捕温などの薬理作用があるので、生姜は種々の民間療法薬として使われてきたのです。
 また、最近の知見では、このほかにも鎮痛作用、抗ケイレン作用、鎮咳作用、鎮吐作用、唾液分泌亢進作用、抗潰瘍作用、腸管内輸送促進作用、強心作用などのあることが明らかにされています。

 タウリンは 遊離アミノサン(アミノスルホン酸)の一種で、1824年に牛の胆汁から発見されました。 最近ではサザエ、アワビ、カキ(牡蠣)、イカ、エビなどの魚介類に大量に含有されていることがわかっています。

 その作用は、
  ① 胆汁中でコール酸と結合してタウロコール酸となって存在し、脂肪を乳化する作用があるため、コレステロール系の胆石を溶解する。
  ② 肝臓の解毒能力を強化させる。
  ③ 血液中のコレステロールを減少させる。
  ④ 強心作用を有する。
  ⑤ 不整脈を改善する。
  ⑥ 血圧を正常化させる。
  ⑦ 筋肉疲労を取り去る。
  ⑧ アルコールによるいろいろな障害を予防する。
 などが知られていますが、ほかに精力を増進させる、視力の回復に役立つなど、強壮・強精食品として脚光を浴びてます。

 私たちの身体は口腔から食道、胃、腸、肛門に至るまで粘膜で覆われています。 また、鼻腔
(びくう)→咽頭(いんとう)→気管支の呼吸器官も同様です。 この粘膜は、細菌の侵入の防御やこうした器官の機械的運動の潤滑剤としても役立っています。 また、ナメクジ、ミミズ、ヒル、カタツムリ、カエル、ウナギ、ナマズなども表面は粘膜で覆われており、これが乾燥することは即、生命の危機を意味します。

 こうした事実からも、生命と粘膜物質は深くかかわっていることは明らかで、こうしたヌルヌル物質(ムチン)を多く含むヤマイモ、サトイモ、オクラ、ナメコ、納豆、ウナギ、ドジョウ、赤貝などは、生命力を強める食べ物として昔から有名なのです。



 強壮・強精食品は、身体を温める食べ物にある

 また、ミネラルの一種である亜鉛の強壮・強精効果については、最近にわかにクローズアップされています。

 アメリカのウェイン大学のプラサド博士の「亜鉛が含まれていない食事をした男子学生のグループの80%に、精子数の現象が見られた」という研究に端を発し、微量ミネラルである亜鉛の研究がどんどん進んできました。 その結果、亜鉛不足は性の発育と成長を抑制し、貧血や肝臓・脾臓の腫大などをもたらすことがわかってきたのです。 当然、精力低下や老化が促されるわけです。

 この亜鉛を断トツに含んでいる食べ物はカキ(牡蠣)ですが、以下に含有量の多い食べ物を列記します。

        (100g中に何㎎入っているか)
カキ(牡蠣) 73.0㎎ 寒天 28.0㎎ ノリ 27.0㎎
キナコ 25.0㎎ 煮干し 21.0㎎ ココア 21.0㎎
19.0㎎ カニ 11.0㎎ ゴマ 11.0㎎
みそ 11.0㎎ タラ 10.0㎎ イワシ 6.0㎎
エビ 6.0㎎ ソバ 6.0㎎
 こうした強壮・強精食品に共通することは、決行をよくし、血液を増やしてから打を暖めるという点です。

 冷え性の人で強壮の人はいませんが、やはり強壮・強精の一番大切な要素は「温」「熱」ということになります。
 たとえ強精食品をたくさん食べても、それが身体の中で利用されず、腸を素通りして便で排泄されたり、吸収されても体内で利用されずに肝臓や脂肪組織に蓄積されたままでは何もなりません。
 その意味で「栄養」を利用し燃焼させてやるには、筋肉を動かして熱を出す必要があります。 人間の身体の中では、筋肉だけで全体熱の35~40%くらいを産生しています。 熱が出ると消化器官の働きも
よくなるので、食べ物の利用効果も上がり、血行もよくなって瘀血も改善されます。

 うつ病の人は冷え性と決まっていますが、うつ病でなくても寒いときや身体が冷えるときには、物事をマイナス方向に考えがちです。 反面、身体が温かくなると気分もよくなり、精神状態は積極的になります。 つまり、身体が温かいと「気」も充実してくるわけです。



 下半身を直接温める簡単な方法

 続いて「精」ですが、睾丸(こうがん)も卵巣(らんそう)もヘソより下に存在することを考えれば、下半身の血行をよくして、睾丸や卵巣に行く栄養や酸素の供給をよくすれば勢力が増すことは明白です。 そういう意味では、下半身の筋肉を強化することが肝要でしょう。
 一番いいのは毎日よく歩くことですが、暇がない人はスクワットという運動でも十分な効果が得られます。


スクワットのやり方は

まず、両足を肩幅よりやや開き気味にして直立します。

両腕は胸の前で腕組みしても、後頭部に回して両手を組んでもかまいません。

その姿勢で息を吸いながら蹲踞
(そんきょ)の姿勢になるまですわりこみ、その後、息を吐きながら立ち上がるという運動です。

連続10~20回を1セットにして、毎日数セットずつやると下半身の強化が十分に出来ます。

この運動が少々きつい場合は、少ししゃがむ程度でも結構です。

 男性の男根は俗に3本目の足などといわれますが、確かに下半身、とくに下肢の強い人、下肢を鍛えている人は精力が強いようです。
 「気」「血」「精」が充実してることが、そのまま強壮・強精・スタミナをつけることにつながりますが、それは下半身を冷やさないこと、下半身の筋肉を鍛えて下半身を温めてやることが最も大切であることがお分かりいただけたでしょう。

 これは、なにも男性のみに当てはまることではなく、女性のほうこそヘソより下の冷え性の人が多いのです。
 「下半身の冷え」は「下半身の血行不順」を表しており、それはそのまま下半身に位置する卵巣や子宮の血行が悪いことを意味します。 その結果、女性ホルモンの産生も悪くなり、性欲の低下や赴任、生理不順、セックス嫌いなど、さまざまな性機能の低下にもつながってゆくのです。

 「相似の理論」で少し触れましたが、人間の下半身は植物にたとえれば「根」にあたります。 それゆえ、下半身を強くするには、根菜類を十分に摂取する必要がでてくるのです。 ヤマイモ、ニンニク、ネギ、タマネギ、ニラ、朝鮮人参、ダイコン、ショウガなどの根菜が強精食品たるゆえんも、このあたりにあります。

 (4) 頭の働きをもっと良くするための「冷え」の治し方

 「頭脳食品」の特徴

 いまや「魚を食べると頭はよくなる」ということは常識になった感があります。 これは魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が一役買っているとされています。 DHAは脳の構成物質のひとつであり、人類の脳の発達・進化に重要な役割を果たして来ました。 ロンドン動物学研究所のM・クロフォード教授は、DHAなどの不飽和脂肪酸が脳の発達や知能指数とも関係が深いことを発表しています。
 鈴木平光農水省総合研究所主任研究官も、DHAを投与したネズミと投与しないネズミを比較すると、投与したネズミのほうが学習能力が優れていること、ボケ症状を起こした高齢ネズミもDHA投与により、症状の改善が見られることを報告しています。

 脳への影響ということでは、一般にビタミンB1は、脳細胞の疲労回復に重要なビタミンとされ、グルタミン酸やトリプトファンは、脳細胞の働きを活発にします。トリプトファンは夢に関係したビタミンで「夢を見ること」が脳の働きを促するという説もあります。

 また、ビタミンEは脳細胞の老化防止に役立ち、カルシウムは脳神経の興奮を抑えて鎮静し、集中力を養う作用があります。
 それゆえ、グルタミン酸、トリプトファン、カルシウム、
 それに脳細胞の構成成分であるリノール酸などを多く含むクルミ
 グルタミン酸やビタミンEを多量に含んでいるウナギ
 グルタミン酸をたくさん含むイワシマグロ
 カルシウムや鉄(増血作用)を多く含む黒ゴマ
などが健康食品として有名で、効果が高いです。

 ビタミンB1やその吸収をよくするアリシンがたくさん含まれるニラ、ニンニク、タマネギなども健脳食品といってもいいでしょう。
 なんの栄養もなさそうな「」も、100%アミノ酸とたんぱく質から出来ている高タンパク食品で、しかもグルタミン酸をかなり多く含む立派な健脳食品です。

 「頭をよくする」には、こうした食べ物をいくつか組み合わせて料理を作るとよいでしょう。


 甲状腺刺激で脳が冴えてくる

 さて、すでにの述べた甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とまったく反対の原因で起こる粘液水腫(ねんえきすいしゅ)という病気があります。
 これは甲状腺からのホルモン分泌が少ないため新陳代謝が低下し、食べたものが体内で十分に利用されずに、水分や脂肪などがだんだん蓄積し、腫々の症状を起こしてくる病気です。 むくみ、水太りの肥満、動作が鈍くなる、体温低下、思考力低下、計算力低下といった症状が特徴で、この病気が子どものころに起きるとクレチン秒といい、成長不良という兆候も加わります。
 バセドウ秒は、新陳代謝が良すぎるため体温が上昇しすぎてやせてくる病気ですが、粘液水腫の場合は正反対になります。
 太っている方には失礼ですが、体温が低くて代謝が悪くなり、水分や脂肪がたまっていくという点では、肥満はこの粘液水腫に近い状態といえるでしょう。

 「頭が切れる人」という表現を用いるときには、ブヨブヨ太ったしまりのない人より、やせて機敏な動作の人のほうが似合っていますが、やはり、頭を良くするには締まった身体を作ることが大切です。


甲状腺の働きが少し良いくらいのほうが是脳明晰といえそうですが、甲状腺の働きは、ヨード(というミネラル)が十分に摂取されるとよくなります。

これが不足すると粘液水腫になるわけです。

また、身体をよく動かして体温を上昇させたり、サウナに入るなどすると甲状腺の働きはかっぱつになります。

そういう意味で、やはり、冷えると頭の働きも悪くなり、温まると脳もさえるということになります。 

 甲状腺の働きを良くする方法としては、ヨードの多い食べもの(海藻魚介類ニンジンニンニクセロリレタスイチゴタマネギなど)を摂ることや、毎日1~2回、頚部(けいぶ)の甲状腺がある部分を指圧して決行を良くすることも大切です。


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