第一章   「冷え」こそ万病の原因 その1 
          --- 驚くべき実証、身体を温める治療効果 ---
  
 (1) 長引く風邪は「冷え」の病気のはじまり

 身体が発していた「冷え」と「水分過多」の警告

 30歳の女性がクリニックに来院しました。
 もともとメニエル病(目まい、吐き気、頭痛などを伴う病気)があり、長らく薬を服用していた方でした。 2ヶ月前に風邪をひき、近所の病院で診察を受けて以来ずっと抗生物質を服用しているのですが、37℃台の微熱がいっこうによくならないというのです。

 風邪をひく1ヶ月くらい前にはヘルペス(帯状疱疹)をわずらい、やっと治ったら今度はタチのよくない風邪をひいた、とおっしゃる。 何で次々といろいろな病気にかかるのだろうと、ほとんど泣きそうな顔でした。

 「奥さん、いま言った全ての症状が同じ原因ですよ」と話すと、びっくりされた様子です。
そして、次の説明をすると納得されました。

 もともと風邪は寒冒、英語で common cold といい、冷えの病気です。 冷えると身体の中の水分を外に出す力が弱くなり、余分な水分がたまります。 余分な水分がたまるとさらに身体が冷え、ますます体調が悪くなります。 よって、大人の水疱瘡(みずぼうそう)といわれるヘルペスは、余分な水分を外に出す反応であり、メニエル病も内耳のかたつむり管にたまってる余分な水分が病気の原因で、最終的には自分が嘔吐してまでも水分を体外に出そうとしているのです。

 つまり、この女性の症状は、余分な水分の貯留と「冷え」からおこる病気であり、ヘルペス、メニエル病など、身体としては一生懸命水分を出すことで「冷え」と「水」の警告を示していたのです。 それにもかかわらず同じ生活を続けたから、身体はいよいよ余分な水分を利用したり、蒸発させたりして直そうと発熱していたわけです。

 そこで「抗生物質は服用せず、生姜湯(しょうがとう)を1日3回飲んで身体を温め安静にしてください。そうすれば治ります」と指導しました。 なんと3日後には熱が下がり、お小水がよく出て爽快になったと喜びの電話を戴きました。

 (2) 神経痛、偏頭痛、整理痛など痛みも「冷え」が原因だった

 水分の摂りすぎが痛みをつくってる

 昔からリウマチは女性の多い病気として有名であり、漢方では「冷え」と「湿気(水)」から起こる病気というのも常識です。
神経痛などの痛みの病気も同じように、「冷え」と「湿気」からくると考えていいでしょう。 このように、痛みに関する病気が、
「冷え」を原因として起こることは、目次のページの図からでも明らかです。 これは、入浴して身体が温まると多くの痛みがなくなることからも説く理解できます。 そのほか、生理痛、偏頭痛をはじめ、ほとんどの痛みが冷えを原因として起こるといってもいいすぎではないでしょう。

 記録的な暑さが続いた夏のこと、暑さのため連日連夜、水、炭酸飲料、ジュースなどをがぶ飲みした上に、1日中冷房の強い部屋で過ごしてるうちに手足の関節という関節が腫れて痛み、近所の病院でリウマチと診断された患者さんがクリニックへやってました。
 35歳の独身女性で、160cm、40kgで痩せ型のいわゆる陰性体質(身体が冷える人)の典型的な体系です。 化学薬品を2ヶ月服用しても、痛みと腫れがよくなるどころか、ますます悪化してきたのです。

 問診をしてみると、もともと冷え性のうえに日ごろからお茶と果物が大好きとのこと。 つまり、日ごろから水分の摂りすぎで身体が冷える傾向にある上に、厚さで水分を摂りすぎたことが、リウマチの原因です。 そのことを説明して、毎日のサウナ浴や散歩を義務付け、水分は極力制限させ、どうしても飲みたいときでも熱い紅茶にハチミツとすりおろし生姜(適量)を入れたジンジャーティー(生姜紅茶)をコップに2~3杯までに抑え、幹部に生姜湿布を毎日当てるように指導しました。 すると2週間後には痛みと腫れもほぼひいてしまいました。

 「冷え」と「湿気」に原因がある痛みの病気(リウマチ)に対しては、現代医学は解熱作用も必ず併せ持っている鎮痛剤を投与するところに、かなり問題があるようです。

 (3) なぜ「冷え」と胃腸病はここまで関係しているのか

 ストレスが血管を縮め、胃腸を冷やす

 下痢が「冷え」と関連して起こることは明らかですが、胃炎や潰瘍などの胃腸病も「冷え」と大いに関係があります。
 胃腸の弱い人は顔色が青白いですが、青白いという色そのものが「冷え」を表しています。
 潰瘍はストレスで起こるとされますが、ストレスが血管を縮め、血行を悪くして、身体、とくに胃腸を冷やすことを考えればよく理解できるでしょう。

 クリニックにいらっしゃる患者さんで、40歳のときに受けた胃がんの手術後、たびたび腸閉塞を起こして緊急入院を繰り返していた人がいます。
 聞くと、この方は、夏の間は大変調子がよいのですが、冬に雪かきをしたときとか、寒風の中で長時間バスを待っていたときなどに腹部に激痛がおき、救急車で病院に担ぎ込まれて腸閉塞の手術をする、ということが三度重なったということです。

 この方の腸が動かなくなる麻痺性腸閉塞は、「冷え」ることで腸への血行が悪くなり起こる病気だということを説明し、とくに冬は腹巻の着用、できれば腹部にカイロなどを入れて温めることをすすめ、同時に漢方薬の大建中湯(だいけんちゅうとう)を処方しました。 この薬は朝鮮人参、生姜、山椒からできているもので、腸を温め、腹痛や腸閉塞を予防する効果があります。

 以来、5年になりますが、この方は一度も腸閉塞の再発をおこすことなく、元気に暮らしています。

 (4) 「冷え」を治せばアトピー性皮膚炎も治る!

 かゆみ、喘息が朝方に起こるのは何故か

 数年前、全身のアトピー性皮膚炎でかゆみと発赤(はっせき)が強く、いろいろな病院を回ってステロイド療法などをやっても一向によくならず、夜中にかきむしるので不眠症まで訴えている10歳の子どもが、お母さんに連れられクリニックにきました。

 アトピー性皮膚炎は「冷え」と「水」よりおこる病気であることは、かゆみ、喘息などが一日のうちでも最も気温が下がる午前3時から5時ごろに激しくなることからもわかります。
 そこで早速、身体の温まる食べ物を食べるように指導し、漢方薬の越婢加朮附湯(えつびかじゆつぷとう)を処方しました。

 約一週間後に、お母さんから
「子どもがここ2~3日、37.5℃から38℃の発熱があるのですが、漢方薬の影響でしょうか」との電話が入りました。
聞いてみると、風の症状もなく、普通に遊んで、普通に食べ、大変元気だとのことです。
「この間、処方した漢方薬は、附子(ぶし)、生姜、ナツメ、麻黄(まおう)など、身体を温める生薬が入っているので身体は温まりますよ。熱はそのせいではないでしょうか。ところで、アトピー性皮膚炎のほうはどうですか」と尋ねると、
「それがずいぶんとよくなって、ひっかかないで夜もぐっすり寝るようになったんです」 との返事がありました。

他にもアトピー性皮膚炎で悩んでいた人が、風邪で38℃台の高熱が1週間くらい続いたら、アトピーがほとんどよくなったという症例もあります。

 小学校時代にアトピー性皮膚炎で悩んだ女性が、中学から大学までテニス部で活躍していたときはアトピーのことを忘れるほどよくなっていたのに、卒業して就職すると急にひどくなった、と来院された例もあります。

 話を聞くと、会社に朝早く出勤し、夜遅く帰宅するため入浴もゆっくりできず、シャワーだけで済ませる生活をしてるとのこと。
 運動などもする暇も全然なく、ストレスがたまっているとのこと。

 ストレスは皮膚の血行を悪くし、体温を下げます。 運動をせず、浴槽にも入らないことなども体温を下げる要因。

 対策として、朝20分早くおき軽いジョギングをすることと、入浴はシャワーで済ませず、ゆっくりよくそうに入ると指導しました。
 約1ヵ月後アトピー性皮膚炎の症状が快癒(かいゆ)しました。
 このアトピー性皮膚炎に見る湿疹に限らず、アレルギー症状は、結膜炎(=涙)、鼻炎(=くしゃみ、鼻水)、喘息(=薄い水溶ののたん)など、全ては( )内のように水分が体外に噴出してくるものです。 つまり、アレルギーは「冷え」と「水」からおきてくる病気で、漢方医学では二千年も前から「水毒症」といわれてきたものです。

 最近の子どもたちは、牛乳、ジュース、清涼飲料水、南方産の果物(バナナ、パイナップル、ミカン、レモン、メロンなど)、カレー、コーヒー、甘いもの、サラダなど水分を多く含み、身体を冷やす陰性食品を摂りすぎるため、体内が冷えて「水毒状態」になっています。 そのため、水分を外に出して体温を取り戻そうとしている状態が、アレルギーと考えてよいでしょう。
 水分が外に出て行けば、そのぶん、身体は温まるからです。

 (5) 35℃台の低体温が引き起こす”目の老人輪”現象

 その年齢では信じられない動脈硬化の原因

 日大病院小児科の元教授で、小児成人病学の大家、大国真彦先生は、小児の高血圧、糖尿病、ガンなど成人病(生活習慣病)を研究される日本小児科学界の権威です。

 同教授が交通事故で亡くなった10歳以前の子どもたちを司法解剖したところ、90%の子どもたちに動脈硬化があったとあります。

 最近、子どもたちの異常な体質「骨折しやすい、アレルギーの多発、生活習慣病の増加」については感心を持って接していましたが、診察でおかしな現象に気づきました。 子どもたちのほぼ100%の角膜に「老人輪」が存在するのです。
 年齢とともに、とくに高齢になると角膜の周辺部に輪状の白色部分が表れます。 これを「老人輪(arcus senilis)」といい、いわゆる老化現象のサインとして、診断学で古くから言われているものです。

 この「老人輪」は血管の動脈硬化の状態と並行して厚くなるので、「老人輪」の状態とその厚さで動脈硬化の状態もわかるのです。

 つまり、最近の子どもたちが動脈硬化を起こしているということが、先の大国教授の研究結果と一致するのです。

 この原因として、1960年以降に生まれた人は、肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズなどの動物性食品を摂りすぎ、それに運動不足が加わり、余分なコレステロールや中性脂肪が動脈の内壁に沈着して、動脈硬化が起きていると、指摘されているのです。 確かにそれも間違いではないでしょう。

 しかし、もうひとつ忘れてはならないのは、子どもたちの体温低下の現象です。 私の子ども時代は、大人の体温はへいきん36.5℃くらいで、子どものそれは36.8℃から37℃あるというのが普通でした。 
 それが今では小学生の体温の平均が35℃台、低い子どもになると34℃台という例があります。 冷えるとエネルギー源であるコレステロール、脂肪が燃焼できず、余分なものが動脈壁に沈着するわけです。

 子どもたちの老化の症状も、すべて「冷え」が大きく原因していると見ていいでしょう。

 (6) これだけ近視が多いのも「冷→水」の関係で一目瞭然

 陰(冷え)の状態が「モヤシ化現象」で表れる

 前項でもふれましたが、最近の子どもたちの身体は異常に冷えています。
 牛乳、ジュース、清涼飲料水、柔らかい南方産の果物(バナナ、パイナップル、ミカンなど)、カレー、コーヒー、甘いもの、サラダや白パンなど、身体を冷やす食べ物ばかりを好んで食べるために身体は冷え切っています。
 いま子ども対の身体に起こっている諸症状は、すべて「冷え」で説明がつくのです。

 長身化、骨のもろさ、近視の激増、アレルギー性疾病の蔓延、白血病の増加、いじめなどの陰湿な行為、自殺の多さ・・・・・・などは陰陽(おんみょう)論(中国の易学でいう相反する性質を持つ「陰」「陽」の期の消長により万物・事象が成り立つという思想。 太陽、夏、南、昼、温、乾、男は「陽」。 月、冬、北、夜、冷、湿、女は「陰」とする)からいうと、「陰」の状態(冷え)の表現なのです。

 熱帯の植物(バナナ、マンゴー、ヤシなど)が背が高いのは、自分自身が冷えているために、太陽に近づこうとして伸びている現象と考えられます。 つまり、モヤシ化現象、うらなりの現象です。
 これがただ上方にのみ伸びた場合、骨が細く脆くなるのは当然です。
 近視の人は、目が大きく飛び出していることが多いですが、これは眼球内の水分が多くなるためです。
 よって、<冷⇒水>の関係から考えると、子どもたちの近視が増加している理由がわかります。
 また、子どもに限らず、目がパッチリと大きい人、つまり、「うるんだ瞳」の人は近視の傾向が強いようです。
 こうしたことから、
 診察のとき、目が大きい人は陰性(冷え性)の体質と考える一つの根拠になります。

 こう考えると、太陽をさんさんと浴びる南国の人たちやスポーツ選手に近視が少ないのは、この裏返しといえるでしょう。

 アメリカの医学論文で「牛乳の摂りすぎは白血病を招く」との記事を見たことがあります。 その論文では、その原因を牛乳の中に含まれている「ストロンチウム90」という放射性物質にもめています。

 しかし、陰陽論でいうと「牛乳という白い食べ物を摂りすぎると身体の中の白血球という白い細胞が増える」というように後述する「相似の理論」で説明できるのです。 「牛乳を飲むと色白になる」などといわれる理由も、まさにここにあるのではないでしょうか。

 いずれにしても、白血病は漢方でいう陰性(冷え)のきわまった状態です。
 これまで白血病の患者さんを多く診察してきましたが、食べ物の嗜好を聞くと、牛乳をはじめ、南方産の果物、甘いもの、コーヒー、生野菜など、身体を冷やす食べ物を摂りすぎていた人がほとんどでした。

 (7) イライラと「冷え」の重大なつながり

 体温の低下が陰湿な行為を誘発する

 同級生に数ヶ月にわたっていじめられ、金品まで奪われた中学生が自殺するという何ともやり切れない痛ましい事件が、ここ1~2年でも何件もおこりました。 こうした陰湿な行為は、いわゆる陰性の精神状態でおこるもので、現代の子どもたちが心身ともに「冷え」ていることを表しています。
 子どもたちの好きな牛乳、ジュース、清涼飲料水、南方産の果物(バナナ、パイナップル、ミカンなど)、甘いもの、白パン、トマト、キュウリ、バター、マヨネーズ、クリーム類などは、身体を冷やすので、 こうしたものを大量に摂ることは陰性行動をとらせる要因となるのです。
 また、子どもたちの行動でも、家の中でテレビやパソコンに熱中し、戸外での運動が少ないことも、体温の低下、陰湿な行為の誘発への大きな原因です。

 以前、アメリカのある町で、子どもの遊び場をたくさん作ったところ、子どもの犯罪が減ったという事実が発表されたことがあります。 「子どもは遊びの天才である」というように、戸外で身体を動かして遊んでこそ、身体が温まり、正常な情操の発達が出来るのです。 「外で友達と遊ぶ」ということは、体力を作り、人間関係を学ぶだけではない、大切な役割があるのです。
 自殺、いじめなど、うつうつとした心からくる行為は、陰性状態にある人の特徴です。 インドでは昔から精神病のことを「月の病気」と言っていましたが、月は太陽とは逆、つまり、「陰」の代表的物体です。 満月の夜の青白い月光を考えてもよくわかります。

 最近、ニューヨークのある病院から、満月の夜には、交通事故、夫婦喧嘩、殺傷ざたなどが多いという統計が出されました。このことも、陰性状態、身体の「冷え」の状態から精神的な病気や行為が誘発されることを如実に物語っているでしょう。

 (8) うつ病にも「冷え」が関係していたとは!

 頭重感(ずじゅうかん)、倦怠感(けんたいかん)で苦しんでいた人の回復例

 28歳の女性が、中学・高校と水泳選手で活躍し、大学では特にクラブ活動はしなかったが、4年間元気にすごし卒業して、某一流企業に就職しました。
 しかし、毎日コンピューターに向かう仕事をしているうちに、肩こり、頭痛、生理不順などが表れ、入社後1年半の夏に、オフィスでの冷房の利きすぎから、風邪をこじらせた後吐き気、目まい、耳鳴り、動悸・・・・などの不定愁訴(ふていしゅうそ)が出現し、近くの内科で自律神経失調症と診断されました。
 寒くなり始めた11月頃には、服用中の精神安定剤も効かなくなり、不眠、不安、焦燥感におそわれるようになり、ついに翌年1月になると「朝、起きられない」「身体が動かない」ため、出社できなくなりました。「自分はもうダメだ。生きていく価値はない。人間のクズだ。死にたい・・・」と思うようにまでなったのです。 田舎の両親が実家に連れ帰り、精神科に通院したところ、病状はかなり改善したものの、向精神薬のせいか、一日中ボーとして、眼光に力がありません。
 一年続いたとき知人の紹介でクリニックに来院しました。 そのとき女性の体温は35.6℃。 問診では、朝方が特に不調で、
午後から夕方にかけては、やる気や身体を動かす気持ちも多少でて、頭痛感、倦怠感、不安も軽くなるとのこと。 また、雨の日や寒い日は、症状が悪化する傾向にあることを聞き出しました。

 「うつ病は心の風邪ともいわれ、漢方的に言う「冷え」の病気ですから、体温の低い午前中は調子が悪く、体温が上がってくる午後は症状が改善するのです。 また、「冷え」と湿気(水=雨)が身体を冷やすので、天気の悪い日は悪化します。 人間の体温の40%以上は筋に期から発生しますから、歩いて身体を温めること、食べ物も、お茶、ジュース、コーヒー、清涼飲料水など水分の多いもの、生野菜、南方産の果実、甘いものなど体を冷やすものは避けて、魚、魚介、根菜、塩の利いた食べ物、火を通した食べ物・・・・・など、体を温めるものを摂ること、それと体を温める作用が大きい生姜紅茶を一日最低3杯は飲むこと・・」などをすすめました。

 女性はすぐ翌日から実行されました。朝入浴した体を温めてから散歩、帰宅後は生姜紅茶を2杯、昼はとろろそば、夕食は玄米に黒ゴマ塩をかけ、梅干、生姜漬、ひじきの炒め物、味噌汁、魚介類のおかず、豆や根菜の煮物などを食べるようにされました。

 生姜紅茶も朝の散歩後だけでなく、一日に5~6杯を飲むように生活を変えました。はじめてから1ヶ月後に体温は36℃へ、3ヶ月後に36.3℃へ、そして半年後には36.6℃にまであがり、体温上昇とともに、肩こり、頭痛、整理痛がなくなり、睡眠がよく取れ、種々のうつ症状も霧消してしまいました。

 お母さんから聞くところによると「娘は私どもがとても飲めないくらい辛い生姜紅茶を、一日に何杯も飲むんですよ」ということです。

 もともと漢方では、生姜とシソの葉は「気を開く」つまり「うつを改善する」として、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)という「うつ病」の薬に調合されています。 女性の場合、この生姜の抗うつ効果と、生姜をはじめ陽性食品による体温上昇効果、散歩の習慣、そして昔やっていた水泳を再び週2~3回はじめたことが、筋肉の体熱産生能力を高め、「冷え」と湿気(水)の陰性病であるうつ病を完治させたのです。


「冷え」こそ万病の原因だった! その2 へ





医者を頼らぬ健康法目次 へ

inserted by FC2 system