図解・体の仕組み


感覚器系
  
鼻のつくりとはたらきの図
  
 
  

鼻のつくりとはたらきについて
 鼻は外鼻(がいび)と鼻腔(びくう)からなり、気道の入口になっています。鼻腔内は鼻中隔(びちゅうかく)によって左右に分けられています。鼻腔周囲の骨中の空洞を副鼻腔といい、上顎洞(じょうがくどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、篩骨洞(しこつどう)の4種類が存在しています。これらの空洞の壁は粘膜におおわれており、鼻腔内の粘膜と副鼻腔内の粘膜とは続いています。
 また、左右それぞれの鼻の中は外側の壁からひさし状の骨が張り出しており、その張り出しを上鼻甲介(じょうびこうかい)、中鼻(ちゅうび)甲介、下鼻(かび)甲介といい、それらの間の空気の通り道を上鼻道、中鼻道、下鼻道といいます。下鼻道には内眼角(目頭)から通じている涙を排出する管、鼻涙管(びるいかん)が開口しています。
 嗅覚器としては、鼻腔上部の粘膜(嗅粘膜)にある嗅細胞が受容器で、ここから嗅神経によって脳の嗅覚中枢に伝えられます。においはいくつかの基本臭に分けられ、エーテル臭、樟脳(しょうのう)臭、ジャコウ臭、花臭、ハッカ臭、刺激臭、腐敗臭の7臭を原臭としています。嗅覚は順応が速く、同一のにおいはすぐに感じなくなります。


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