図解・体の仕組み


消化器系
  
胃の図
  
 
  

胃について
 胃は、食道に続く噴門(ふんもん)に始まり、左上方にふくれた胃底部、それに続き胃体部が右下方に向かい、幽門(ゆうもん)で終わります。約1200mlの消化器官中最も膨大(ぼうだい)したフクロ状の器官です。 肝臓の下面に面して右上方の縁を小弯(しょうわん)、左下方の縁を大弯(たいわん)といいます。胃壁は内側から粘膜、筋層、漿膜(しょうまく)の3層からなり、粘膜には多数のヒダと小さなくぼみがあり、胃液を分泌する胃腺を構成しています。
 胃内に入った食物(食塊)は、胃の蠕動(ぜんどう)運動によって、噴門部から幽門部へ送られます。蠕動は迷走(めいそう)神経によって盛んになり、交感神経によって抑制されます。
 胃の内容物は、通常食後3〜6時間で十二指腸へ移送されますが、炭水化物食が最も速く、次いで蛋白質食、脂肪食の順で長くなります。胃液は無色透明で、塩酸および消化酵素(ペプシン、リパーゼ、レンニン)を含んでいます。


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