図解・体の仕組み


脳・神経系
  
脳のつくりとはたらきの図
  
 
  
脳のつくりとはたらきについて
 成人の脳の平均重量は約1300gで、髄膜や髄液で保護され、頭蓋腔(とうがいくう)の中におさまっています。脳を取り巻いている髄膜には、骨側に張りついている脳硬膜(のうこうまく)と、脳にくっついている脳軟膜(のうなんまく)、脳硬膜と脳軟膜の間にある脳くも膜の3種類の膜があります。
 脳は、大脳(正式には終脳(しゅうのう))、中脳、小脳、間脳(かんのう)、橋(きょう)、延髄(えんずい)からできています。大脳は、左大脳半球と右大脳半球が合わさって構成されていますが、左右の大脳の合わさり目はちょっと離れており、その溝を大脳縦裂(だいのうじゅうれつ)といい、その部分にも脳硬膜が入り込んでいます。
 大脳の表層は大脳皮質と呼ばれ、灰白質(かいはくしつ)(神経細胞の集まり)でできています。表面は多数の浅い溝やふくらみで凸凹状になっており(脳回(のうかい)、脳溝(のうこう))、しわが寄っているように見えます。
 大脳皮質は6層構造をもつ新皮質(等皮質)と、6層構造を示さない古皮質(異皮質)とに分類されます。ヒトは90%以上が新皮質で占められています。


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